DDR2とDDR3パソコンを稼動させる上で必要不可欠なメモリーですが、その規格は旧式やノート用などを含めると覚えきれない程の種類があります。 また、同じ規格でも動作周波数や転送速度で表記が違い混乱することもしばしばあることと思います。 そんなメモリーの中で現在主流とされているのがDDR2と呼ばれる規格のメモリーです。 デスクトップ、ノートを問わず数多く使われています。ハマーが使っているパソコンもDDR2メモリーで、デスクトップもノートもそうです。 しかし、最近徐々に増え始めたのがDDR3という比較的新しい規格のメモリーです。転送速度はDDR2の2倍という理論値を武器に登場し、更には低価格かも進んみ拡大しつつあります。 BTOパソコンメーカーであるエプソンさんなどは積極的にDDR3メモリーを搭載したパソコンを発表しています。 また、2008年11月に登場したCPUのIntel Core i7はDDR3メモリーだけをサポートしているのでDDR2メモリーは現実的に使えません。 そんなDDR3メモリーとDDR2メモリーは何が違うのでしょうか? 「規格が違うでしょ」と言われるとそれまでですが、決定的な違いは取り付けソケット形状が異なる点です。 つまり、DDR2メモリーのソケットにDDR3メモリーは取り付けできません。また逆にDD3メモリーのソケットにDDR2メモリーは取り付けできません。ソケット形状に全く互換性がないのです。 ですから安易にDDR3メモリーは速度が速いからといってDDR2メモリーから変えることは出来ませんので注意してください。 これからはDDR2かDDR3かでは、新しくパソコンを購入するときにどちらのメモリーを搭載したパソコンを選べばよいのでしょうか。 ズバリ!CPUで決めましょう。 欲しいパソコンのCPUがIntel Core i7なら必然的にDDR3メモリーになります。その他のIntel系CPUならDDR2メモリーで充分です。 AMD系ではPhenomU×4のAM3対応ならDDR3メモリー、これ以外はDDR2メモリーがよいと思います。 この様に分ける理由としてはIntel Core i7はともかくとしてとPhenomU×4のAM3対応は両方のメモリー規格をサポートしていますがDDR3メモリーの能力も充分引き出せる設計になっているためです。 先に挙げたようにDDR3メモリーはDDR2メモリーと比較して2倍の転送速度があるとされています。また先読み機能により高効率化も計られています。 しかし、通常の使用状況下ではDDR3メモリーの速さを実感出来ることは少ないとされています。なぜならメモリーはもともとHDDと比較してデーター転送速度は問題外に速く、それがさらに速くなってもFSB(チップセットとCPUをつなぐ回路)がボトルネックとなってデーター処理的な時間はさほど変わらないためです。(FSBはCore i7以外のIntel系CPU使用時に限ります) Core i7やPhenomU×4のAM3対応にはFSBが無く、直接メモリーとCPUが接続された形になっています。これはメモリーコントローラーと言われる機能をCPUが持っているからです。ですからDDR3の転送速度が生きてきます。 AMD系のCPUに関しては代表的なAthron×2やPhenomなどほとんどのCPUがメモリーコントローラーを内蔵していますがDDR2メモリーしかサポートしていません。よってDDR2メモリーしか選べないのです。 この様に自分がどのCPUを使うかによって、どの規格のメモリーになるかが決まってきます。 今後パソコンの買い換えなどで製品を選ぶ際に「DDR3メモリーは速い」という言葉にあまり惑わされないようにしましょう。 メモリー容量はどれだけあればいいのか?:次のページへ 2009.6.13 |
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