管理人式比較購入術 AMD PhenomU×4について

AMDから2009年1月8日に同社最新CPUとしてPhenomU×4が発表されました。あれから約4ヶ月、ついに真打ちSocket AM3対応の最上位PhenomU×4 955 Black Editionが2009/4/23に発売されました。早速、各メーカーやショップからPhenomU×4 955 Black Editionを搭載したBTOパソコンが登場しています。


まずはPhenomU×4について少し説明させてください。


AMD PhenomU×4の主な特徴を挙げます。

  • これまでのPhenomの製造プロセス65nmを縮小した45nm
  • 搭載する各コアが共有するL3キャッシュをこれまでの2MBから6MBに拡大(800シリースば4MB)
  • 動作周波数をこれまでのPhenomより上げているがTDPは最大のもで125W
  • HyperTransportはPhenomU×4 920,940BEが3.6GHzとなりこれら以外は4.0GHz
  • 対応メモリーはPhenomU×4 920,940BEがDDR2 SDRAM、これら以外はDDR2 SDRAM及びDDR3 SDRAMに対応

Socket AM3 対応のPhenomU×4 955 Black EditionはさすがにAMD最上位にふさわしい性能を誇ります。これまでAMDのCPUはIntel 勢に押され気味でした。しかし、今回登場したPhenomU×4 955 Black EditionはCore 2 Quad Q9650に匹敵する性能です。動画エンコードのテストに関しては、Q9650よりも約二割ほど向上しています。また、メモリーコントローラーをCPUに内蔵しているPhenomU×4 955 Black Editionはメモリー転送速度ではSocket AM2+搭載時よりも約三割向上し、更にCore 2 Quad Q9650と比較すると約二倍の転送速度を実現しています。


さすがに性能面ではIntel Core i7 920には追いつきませんでした。しかし、価格面ではCPU単体でCore i7 920やCore 2 Quad Q9650よりも約2,000〜4,000円程安くなっています。このことから価格に対する性能比はIntel勢よりも良いと思います。


次に「ドラゴン・プラットフォーム」について説明します。AMD PhenomUを軸にしたプラットフォームで「AMD PhenomUCPU」+「AMD 790FX/GXチップセット」+「Radeon HD 4800シリーズグラフィックスボード」を組み合わせたシステムを指します。




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2009.6.20作成






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